
ご無沙汰しております。美術監督Tです!
最終章?はい。しばらく忙しいことを理由に続きの記事を先送りにしてました。管理人から催促され再び執筆再開です(`・ω・´)キリッ
何事も先送りにして良いことはありませんね~
2017年に個人的にスペイン旅行に行ってきましてその記事を複数にわたって楽しく紹介させてもらってます。
気になる方は2017年の記事まで遡ってチェックしてみてください。
では、さっそく前回から恒例?のスペインの小ネタから紹介させてもらいます。
マドリードにいた時にずっと気になっていましたがここバルセロナでもよく見かけます。
長い尻尾にきれいな黄緑色の体、歩く姿がなんとも愛らしいです (ノ ´▽`*)ノ
鳥好きの方は一目でおわかりかと思いますがこいつの正体は?
そうです。インコです!
スペインには野生化したインコがたくさんいるんです。
このインコはアジアや南米原産のオキナインコという種類でペットとしても売られているようです。
ペットとして飼われていたものが放たれ物凄い勢いで増えたとか。
糞の害や作物の種などを食い荒らすことからスペインでは厄介者のようです。
最近は関東でも同じようなインコが大発生している話を耳にします。人ごとではありませんね。
さて、バルセロナ観光の最後を飾るのはやっぱりサグラダファミリア教会!
今回外観から内部までくまなく見学できたのでたっぷりご紹介したいと思います。
この日もグエル公園に引き続きガイドさん付きのツアーで案内してもらいました。
バスを降りてすぐにその存在感に圧倒されます!
公園の池の前から撮影。夜はライトアップされたサグラダファミリアが水面に映りこんみ昼間とは違った表情が見れるようです。
さすが人気スポットなだけに人の多さがこれまでと違います。
入場して間もなく門の前に到着します。圧巻です!
この門はキリストの生誕の喜びを表した「生誕のファサード」です。
良く見ると彫りこまれた装飾には動物や植物などが彫りこまれた賑やかな雰囲気ですね。
入口の両側にある存在感のある柱はヤシの木をイメージしたガウディらしいデザイン。
その柱を支える2頭のカメ。門に向かって海側の左にはウミガメ、山側の右にはリクガメを配置しています。
生誕の門はこんなふうに細部で見るところがたくさんあります。モチーフにはそれぞれ意味がこめられており見ていると面白いです。
実はこのサグラダファミリア大聖堂、世界遺産に登録されているのはガウディが生前に建築できたこの「生誕のファサード」と「地下聖堂」だけなんです。ちなみに地下聖堂にはガウディのお墓があります。
聖堂内に入る扉で目を引くものが。
よく見ると門にはさまざまな生き物の彫刻が彫られてます。
セミやセミの抜け殻まで。
カブトムシに。。そうです!見るとどれも日本人には縁のある生き物たちですね。
実はこの門、日本の彫刻家外尾悦郎氏によって制作されたものなんです!
外尾さんは今やサグラダファミリアになくてはならない主任彫刻家。遥かスペインで完成に向けて今も石を彫り続けてます。
ここでは語りませんが外尾さんがサグラダファミリアで石を彫ることになった経緯がとてもおもしろかったです。
気になる方は調べて見てください。
さて、ここからいよいよ聖堂内部へご案内。
これは。。。!
目を惹くこの独特のデザインと構造。なんとも神々しい空間です。
特徴的な柱は樹木をモチーフにしているとか。言われてみれば確かに上部は枝のように複雑に分かれてます。
こちらはステンドグラス。右と左の壁で色合いが違います。時間帯によっては差し込む光の色が変わり部屋の空間の色もその色で演出されるのでしょうか?
この日は午前中、夕方はまた違った色で見えるんでしょうね。壁に照り返すステンドグラス色の光がとても美しいです。
まだ建設中ですが実は内部は完成しています。ローマ法王が来訪するということで2010年に大急ぎで内部を完成させたとのこと、、
でもこうして内部の完成した姿を早く見ることができたのもローマ法王と作業員の方々のおかげですね。
シュロの葉をモチーフにした独特な天井のデザイン、まるで巨大な森の中で見上げているような臨場感です。
聖堂内をぐるりとまわり入ってきた扉と反対側にも出入口があります。
向かって一番奥に見える扉は塔へ上るエレベーターです。
最初に通った入口「生誕のファサード」の反対側こちらは「受難のファサード」
こちらはキリストの苦難と死をテーマにした彫刻です。
生誕のファサードとは対照的な直線的なデザインです。
こちらはガウディではなくスペインの彫刻家ジョゼップ・マリア・スビラックス氏が手掛けたもの。
デフォルメされたような人物の立体が斬新です。かっこいい!
受難のファサードの入り口近くに完成予想の模型と思われるものが展示されてました。
現在の姿から見るとおそらく白い部分がこれから建てる部分といったところでしょうか。
実は白い部分だけならまだいいのですがガイドさんのお話だと(写真向かって左側)の正門にあたる部分に向いにある建物を壊して公園を建設し、更にそこから正門に向かって橋をかけるそうです。
現在2026年に完成予定と発表されてます。これはガウディの没後100年という記念すべき年なんだそうです。
ただ間に合うのか。。。
こちらはサグラダファミリア教会付属学校。
ガウディが教会の労働者の子供達のために建てられたものだそうです。現在は学校としては使用されてません。
一度スペイン戦争で壊されてしまったため現在の姿は再建されてからのものです。
別途に料金は必要ですが実は予約をすればサグラダファミリアの塔の上に上がることができます。
塔の上へはエレベーターで上ります。
まだ工事の真っ最中なのでパイプで組まれた足場などが目立ちます。
写真で見える通路ような場所はちょうどこのあたりです。
カラフルな果実をモチーフにした塔の彫刻。上れば近くで見ることができます。
帰りは塔の内側につくられた急な螺旋階段をひたすら下に降りていきます。
壁にあいてる窓からはバルセロナの街を見下ろすことができます。
続いて同じ教会の中にある展示スペースを見学。ガウディやサグラダファミリアの歴史や建築技術について学ぶことができます。
建築のために使われた精巧な模型は大迫力です!
展示会場の中から窓越しに模型を制作する工房を見ることができます。
完成に向けて日々頑張っている職人さんたちの情熱が伝わってきますね。
もともとサグラダファミリアの建築には約300年という膨大な時間と労力が必要とされていましたが
近年の技術の発達に伴い完成までの期間を150年短縮できたそうです。
最近よく耳にする3DプリンターやCNC加工機を使ったコンピュータープログラミング二よる切削などこ設計や施工にも3Dの技術が大活躍してます。
サグラダファミリア見学も終わりが近づいてきました。この光景。。。ずっと見ていられます(*´∀`).。o○
2026年の完成までまだまだですが生きている間に完成したサグラダファミリア大聖堂が見れることを思うとわくわくと幸福感でいっぱいです。
長きにわたりご紹介させてもらいましたマドリード・バルセロナのスペイン旅はいかがでしたか?
今回の旅では観光地を主に紹介させてもらいましたが他にもたくさん見どころがありました。
道中出会ったさまざまな国の観光客やスペインでくらしている人たちとのふれあいは旅の思い出をよりいっそう色あせないものにしてくれました。
まだまだ知らないことが多い海外ですが機会があればいろんな国に訪れてみたいものですね。
最後にサグダラファミリア大聖堂が無事完成することを祈っております。
ここまで読んで下さりありがとうございます!
みなさんも良い旅を!それではまた~╰(*´︶`*)╯