
こんにちは美術監督Tです。
マドリード、バルセロナと二都市を巡ってきましたがどちらの街でも見かけるもの。
それは落書きです。スペインに着いてから見て見ぬふりをしつつもやはり観光しているとその多さに目を奪われます。
落書きを中心に写真は撮ってないので少しだけですが前置きとしてふれたいと思います。
さすがに重要文化財は警備が厳重なのでありませんが街のお洒落な建物の下はこのように落書きは普通に見られます。
スペインもシャッターに落書きは定番のようです。
ただ落書きされて黙ってはいません。それなりに策を講じているようです。
グエル公園の前で撮ったこちらの写真。
右下に見えるコンクリートのバリケードに満遍なく描かれた落書き。
よく見るとデザインが普通の落書きよりシャレてますね。「Park」と書かれた文字もポップでかわいくレタリングされてます。
実はこれ、公式に描かれた落書きなんです。そう。やられる前にやる!まさに先手必勝!
落書きが減るかどうかはわかりませんがおもしろいこと考えますね~ d( ̄ ・ ̄)
それでは本題に戻りましょう。
今回はガウディの作品の一つカサ・バトリョ(2005年に世界遺産に登録)です。
繊維業者のジョゼップ・バッリョ・イ・カザノバスの依頼でガウディがリフォームした建物です。
リフォームなのでガウディが一から設計したわけではないようです。もともとはどんな建物だったのか気になります。
この日は混雑を予想して開館時間に向かいました。
チケットを買うと音声ガイドも一緒についてきます。ラッキーなことにここは日本語版の音声もあるようです。
外観は他にはない圧倒的な芸術性を感じます!
壁は色とりどりのタイルが貼られてきれいです。3Fあたりに見えるバルコニーの形は何かの顔の骨のようにも見えますね。
階段を上ると曲線を意識した空間が現れます。手すりは海の波を思わせるなめらかな曲線。
天井と壁の堺がない曲線の空間は広く感じます。
どの部屋も曲線を意識したデザインが特徴的です。
外からも見えていた2階の大きな窓がある部屋にやってきました。
外から丸見えですが解放感のある気持ちの良い空間です。
昔図鑑でクラゲの幼生が連なっている写真を見たことがありますがこの照明の形をみると思いだします。
本当は何をモチーフにしているんでしょうね。みなさんは何に見えますか?
こちらは建物の裏側に出られる広いベランダのようなスペースです。周りは他の建物が近いため見晴らしは良くないようです。
でもこんなに芸術あふれる空間に囲まれて暮らせたら素敵ですね~あこがれます〔´∇`〕
建物の裏側は表側より地味な造りです。
再び屋内へ、建物の真ん中部分は青いタイルの壁の吹き抜けがあります。
吹き抜けの天辺は天窓があって外の光がはいってきます。
上にいくほどタイルの青色が濃くなっていますね~これは光の反射が影響する上部には濃い青を逆に光が届きにくく反射の影響が少ない下のほうは淡い青を配色して上から下まで青の印象をできるだけ均等に見せるためだそうです。
さらに上の階へ。
廊下の切れ込みが入った壁からはいる間接照明のような光は心地よく感じます。
そして螺旋階段を上って屋上に。
吊られたライトアップ用の照明が少し邪魔ですが色とりどりのタイルで化粧された煙突がきれいです。
煙突の形は煙が風に揺れながら空に昇っていく様子を表しているようです。
一通り見学が終わり外へ。。
あっと言う間の1時間半でしたが外はこれから入場する人達でもういっぱいです。朝一で来て正解でした。
すぐ近くにもうひとつ有名なガウディの作品が見られます。
カサ・ミラです。もちろんこちらも世界遺産。
今回は時間の都合で中に入ることはできませんでしたが外観だけ写真を撮らせてもらいました。曲線的な美しいデザインが目を惹きます。
カサ・ミラには現在も人が4世帯ほど居住しているそうです。家賃は約15万円とちょっとお高めです。
またスペインに来ることができた時にカサ・ミラも見学したいです!
バルセロナ観光もいよいよ大詰めに迎えてきました。次回はお待ちかね!2026年に完成が発表されたあの教会を紹介したいと思います。
それではまたヨロ(`・ω・´)/